ETIAS対象国一覧
シェンゲン協定30か国

公開日: 2026年5月20日更新日: 2026年5月20日

対象国の概要

ETIASの対象となるのは、シェンゲン協定に加盟する30か国です。シェンゲン協定とは、加盟国間の国境検査を撤廃し、人の自由な移動を可能にする取り決めで、1985年にルクセンブルクのシェンゲンで署名されました。

日本のパスポート保持者がこれら30か国のいずれかに渡航する場合、ETIAS制度の運用開始後は事前にETIASを取得する必要があります。1つのETIASで30か国すべてに渡航でき、国ごとに別々の申請は不要です。

以下に地域別の対象国リストをご紹介します。各国の日本人旅行者向けの情報や注意点もあわせて解説します。

西ヨーロッパの対象国

国名首都日本人旅行者の特徴
フランスパリ日本人渡航先として常に上位。パリ、プロヴァンス、コートダジュールなど
ベルギーブリュッセルEU本部所在地。チョコレート、ビール文化で人気
オランダアムステルダムチューリップ、風車、ゴッホ美術館など観光資源豊富
ルクセンブルクルクセンブルク市金融の中心地。小国ながら世界遺産の旧市街が魅力

西ヨーロッパは日本人旅行者に最も人気の高い地域です。特にフランスは日本からの渡航者数がヨーロッパの中で常にトップクラスに位置しています。パリを起点にベルギーやオランダへ日帰り旅行することも可能で、周遊旅行に適しています。

中央ヨーロッパの対象国

国名首都日本人旅行者の特徴
ドイツベルリンビジネス渡航が多い。ミュンヘン、フランクフルトがハブ空港
オーストリアウィーン音楽の都ウィーン。ザルツブルクも人気
スイスベルンアルプス観光。非EU加盟だがシェンゲン参加
リヒテンシュタインファドゥーツスイスに隣接する小国。日帰り訪問が一般的
チェコプラハプラハ城、旧市街が人気。物価が比較的安い
ポーランドワルシャワクラクフ、アウシュヴィッツなど歴史的観光地
スロバキアブラチスラバウィーンからのアクセスが良好
ハンガリーブダペスト温泉文化。ドナウ川の夜景が魅力

中央ヨーロッパは、ビジネス渡航(特にドイツ)と観光の両面で日本人旅行者に人気があります。ドイツのフランクフルトやミュンヘンは日本からの直行便があり、ヨーロッパの玄関口として多くの旅行者が利用しています。

南ヨーロッパの対象国

国名首都日本人旅行者の特徴
イタリアローマ観光大国。ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノなど
スペインマドリードバルセロナのサグラダ・ファミリア、アンダルシア地方
ポルトガルリスボン近年人気急上昇。リスボン、ポルトの美しい街並み
ギリシャアテネサントリーニ島、ミコノス島のリゾート
マルタバレッタ英語留学先としても人気の地中海の島国
クロアチアザグレブドゥブロヴニクがアドリア海の真珠として人気
スロベニアリュブリャナブレッド湖など自然観光

南ヨーロッパは温暖な気候と豊かな食文化で、日本人旅行者のリピーターが多い地域です。イタリアとスペインは特に人気が高く、美術館、建築、グルメなど多彩な魅力があります。

北ヨーロッパの対象国

国名首都日本人旅行者の特徴
フィンランドヘルシンキ日本から最も近いヨーロッパ。オーロラ、サンタクロース村
スウェーデンストックホルム北欧デザイン、IKEAの本国
デンマークコペンハーゲンレゴランド、ニューハウンの港町
ノルウェーオスロフィヨルド観光、オーロラ。非EU加盟だがシェンゲン参加
アイスランドレイキャビク温泉、オーロラ、氷河ツアー。非EU加盟だがシェンゲン参加

北ヨーロッパは、フィンランドのヘルシンキが日本からの直行便で約10時間と、ヨーロッパへの最短ルートとして注目されています。フィンランドをヨーロッパ旅行の起点にして他国へ乗り継ぐ旅行者も増えています。

東ヨーロッパの対象国

国名首都日本人旅行者の特徴
エストニアタリンIT先進国。中世の旧市街が世界遺産
ラトビアリガアールヌーボー建築の宝庫
リトアニアヴィリニュス杉原千畝ゆかりの地として日本人に知名度あり
ブルガリアソフィアヨーグルトの本場。バラの谷が有名
ルーマニアブカレストトランシルヴァニア地方、ドラキュラ城

バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は、リトアニアのカウナスにある杉原千畝記念館が日本人に知られており、歴史的なつながりから訪問する旅行者もいます。ブルガリアとルーマニアは2024年にシェンゲン協定に加盟し、ETIAS対象国に加わりました。

ETIAS対象外の主な国

ヨーロッパにはETIAS対象外の国もあります。以下の国はシェンゲン協定に加盟していないため、ETIASとは別の入国制度が適用されます。

国名入国制度備考
イギリスUK ETA2024年から電子渡航認証導入
アイルランド独自の入国規定EU加盟だがシェンゲン非参加
トルコビザなし渡航可(90日以内)シェンゲン非加盟
セルビアビザなし渡航可(30日以内)EU加盟候補国

シェンゲン圏とEUの違い

シェンゲン協定加盟国とEU加盟国は似ていますが、完全には一致しません。この違いを理解しておくことは、ヨーロッパ旅行の計画を立てるうえで重要です。

旅行の行程を計画する際は、シェンゲン圏の国境を越えるタイミングとそうでない国への移動を区別しておくと、入国手続きがスムーズです。

日本人旅行者がヨーロッパで最もよく訪れる国と都市を紹介します。これらの都市を訪れる際にもETIASが必要になります。

複数国周遊のポイント

ヨーロッパ旅行の醍醐味の一つが複数国の周遊です。シェンゲン圏内であれば、国境検査なしで自由に移動できるため、鉄道やバスを使った周遊旅行が楽しめます。

人気の周遊ルート例

これらの周遊ルートはすべてシェンゲン圏内のため、ETIASは1つで十分です。ただし、180日間のうち合計90日以内という滞在日数制限にはご注意ください。

よくある質問

いいえ、イギリスはシェンゲン協定に加盟していないため、ETIASの対象外です。イギリスへの渡航には独自の入国制度(ETA:Electronic Travel Authorisation)が適用されます。イギリスとヨーロッパ大陸の両方を訪問する場合は、それぞれの渡航認証が必要です。
いいえ、トルコとロシアはシェンゲン協定に加盟していないため、ETIASの対象外です。これらの国への渡航にはそれぞれの国の入国規定に従う必要があります。日本国籍の方はトルコにはビザなしで渡航可能ですが、ロシアにはビザが必要です。
はい、1つのETIASが承認されれば、シェンゲン協定加盟30か国すべてに渡航できます。追加の申請は不要です。ただし、最初に入国する国を申請時に申告する必要があります。その後の国境移動は自由です。
いいえ、完全には一致しません。スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインはEU非加盟ですがシェンゲン協定には参加しています。逆にアイルランドはEU加盟国ですがシェンゲン協定には参加していません。ETIASはシェンゲン協定加盟国が対象です。
EU加盟候補国(セルビア、モンテネグロなど)がEUに加盟しシェンゲン協定に参加すれば、将来的にETIAS対象国が増える可能性はあります。ブルガリアとルーマニアは2024年にシェンゲン協定に加盟したため、ETIAS対象国に含まれています。

渡航先を決めたらETIASの準備を

30か国のうちどの国に行くにもETIASが必要です。申請方法を確認して準備を進めましょう。

申請手順を確認する